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俺にとってはそんなことよりも"これ"の方が問題でズボンを脱いだところで手が止まる。
2人は大丈夫って言ってくれたけどマジでどうしようこれ。気にならないって言ってもらえたのは、それは見ないからの話で、見られたら笑われるんじゃないだろうか…。だって現にも笑いそうな人が1人いる。目の前に。
「ルウちゃん?まだ気にしてんの?」
ーお前だよ…!馬鹿!ー
愁は悪くない。悪くないけど心の中で悪態をつく。愁の笑いどころは分からないところがある。爆笑された日にはもう俺恥ずかしくて誰とも風呂に入れなくなりそう。涼には多分八つ当たりする。
「わ、笑わない?」
「え、何で俺が笑うの?あんなことやこんなことまでした仲でしょ」
「何か言い方がえっち…」
言い方はあれだったけど、恐らく何度も見てきたんだから今更笑うわけないだろってことだろう。
愁の言うことは最もだ。けどそうじゃないんだ。俺が気にしてるのはそこじゃない…!涼に1度剃られて、前よりも薄くなったことを笑われるんじゃないかって…なぁ?不安になるじゃん?お前の場合特に!!
「笑ったら暫く無視する…から…」
「そこまで念押さなくても笑わないって」
「絶対…?」
「だから笑うところなんてないじゃん。もー、ほらルウちゃん脱ぐ」
「あ…っ?!」
俺が渋っていたら、愁がずるりと俺がただ脱ぐだけで悩みに悩んでいたそれをずり下げてしまった。
「…え、無いわ…」
「ふぇ…?」
それが露になると確かに、愁の半径1・2m以内の空気が凍りついた気がした。愁のリアクションは、笑いはしなかったけど結構来るものがあった。
「無いわ」って?薄いのやっぱり変ってこと?気持ち悪いとか?それなら笑ってくれた方がまだ良かった。
「ごめ…」
「愁、昴流の尻尾が垂れた」
「え、あ…昴流違うからな?俺が言ったのは昴流に対してじゃねぇから!」
愁に嫌がられたんならどうしたら良いんだろうって解決策を見つけるけど見つからなくて、とりあえず謝ろうとしたら琉生と言葉が被った。
愁は琉生に言われて急いで俺に訂正を入れてきた。曰愁が引いたのは日に日に悪化していってる涼の性癖?にだったらしい。
「だってまさか剃られてるとは思わねぇだろ…。流石に俺にも予想できなかったわ」
「え、これ剃られたのか?…うわぁ、独占欲やばいなそれは。大魔王様怖…」
「ルウちゃんは自分のだってアピールし過ぎでしょ。誰も取らねぇっつーの…。嫌ならちゃんと言わないと駄目だよ」
涼が攻撃されると言う俺の不安とは違う方向に話が進んでいく。それは安心したらいいのか止めたらいいのか。まぁ、何にせよ良かった。そしてごめん涼。結果として涼が加害者みたいな感じになっちゃった。
恥ずかしくはあるけど、ちゃんと同意の上だから大丈夫。涼の独占欲が強いところも俺は好きだし。
「それに涼俺が嫌なことはしてこない、から…」
「…何この生き物。良い子過ぎ」
「穏和っつーか何と言うか…」
「んゆ…」
何故か2人が俺を我が子のように頭を撫で、今度はまた別の意味で変な空気になってしまう。俺おかしなこと言ったかな。…あ、まさか涼そんなに優しくないって思われてる?涼優しいからな、その数倍以上に変態だけど。
「まぁ、こん位なら薄いんだなって通せるから。恥ずかしがらずに入るよルウちゃーん」
「うわ…っ?!」
「愁待て。昴流タオル持ってねぇから」
脱いだものを整理しようとしてたら愁に腕を引っ張られて風呂の方へ。結局後でタオル濡れるんだから纏めてしたら良いじゃんって言われてしまった。ごもっとも。
いきなりのことだったからまだ体洗う用のタオルも、拭く用のタオルも、手元になくて、俺がそのことに気づくよりも前に気づいてくれた琉生がボディーソープも含めた一式を持ってきてくれた。危ない危ない。何もなかったら俺風呂に入っても何も出来ない所だった。大浴場でそんな失態は避けたいよな。1人風呂なら何ともないけど、大人数で入ってるところに何度も往復するってすげぇ目立つ。
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