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3きっかけにしおりをはさみました!
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3きっかけ
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♪────♪────♪♪────
微かに……祭囃子が鼓膜を震わす……
「っ……ん…………?あれ……」
不意に意識が覚醒し、ゆっくりと上体を起こした。
木と土の匂いに流れて、美味しそうな匂いもする。
「ここは……?」
しっかり視界が戻り、辺りを見回すと……
「神社……?」
そこは、俺がいつも参拝している神社だった。
「だけどなんか……違和感が……」
いつもの見慣れた神社のはずなのに……何が違う。
ふらつく足で少し周りを歩いてみる。
なんか────新しい……?
ペタペタと神社の側面の板を触ってみるが、ザラザラ、というよりも、カンナで削ったばかりのようにツルツルしている。
まるで、ついこの間作られたかのように。
いつもの神社は昔からあるらしく、屋根も壁もボロボロの木で、立派とは言えたような神社では無かったはず。
それに、さっきから聞こえる祭囃子も気になった。
音のする方へ足を向ける。
今日祭りなんてあったっけ……?
小さな祭りでも、学校では結構話題になる。
あったとすれば、そういう話が耳に入ってきてもおかしくなかったのだが……
音のする方は茂みの向こう。
ガサガサと草木を掻き分けて向こう側へ進む。
オレンジ色の光が浮かんだと思えば─────
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