アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
4 -15-にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
4 -15-
-
「あのね、まだ会ったばっかだけどずっと言おうと思ってたことがあって」
あ、告白するんだ
直感でそう思った、こう言う時だけ働く俺の勘
俺はこの先を聞きたくない、もしアスタがOKしたら?もし付き合うことになったら?
その内ここから出ていってルサと暮らして遊ぶ時とかは2人がイチャついてるのを毎回見て...
無理だ、俺には耐えられない....早いよ、まだ何の心の準備もしてない
「あのね、実は私...」
いやだ
「アスタと会った時からね」
言わないで
「アスタのこと」
やめろ!
「好き....なの」
....
「だから私と付き合って欲しいの!」
もう無理だ
そう思った時には体が動き外に飛び出していた
後ろから俺を呼ぶ声が聞こえる、だけどそんなんに構ってはいられない
アスタの返事何て聞けるわけがない
俺は完全にアスタは告白の返事にOKすると思って湖まで走って行った
―――
湖に着くと上を脱ぎ捨て湖に入って行く
俺のとっとおきの場所1人になりたい時に行くところ、湖の奥の奥まで泳ぐ
夜になると本当に真っ暗な湖の奥底、普通の奴なら迷うだろう
だけど俺は迷わずそこに行く、そこは湖の中の洞窟....ここは俺が生まれた所だ
洞窟の中に入ると大きな貝殻のベッドとサンゴのランプと小さな木だけがあり
俺が描いた絵が壁一面に描いてある空間
俺はここが好き、何故か何てわからないだけど凄く落ち着く
俺はここで生まれて10までここに1人で居た、ここから出るのが凄く怖かったから
別に何をするでもなくただここに居た、生まれて目を開けた時からここには俺しか居なかった
食べ物は木の実を食べた。たまに実を使って遊ぶこともあった、絵もこの実で描いた
何故こんなところに木があるのか何故この木は水の中でも生きてるのか
この木が何かは分からないけど
木の実は食べる度に味を変えて飽きることはなかったし凄く落ち着く匂いがするから好きだ
ここに居て落ち着くのはこの木のおかげかも知れないな、そんなことを思いながら
俺はそっと涙をながした....
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
56 / 186