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不毛な関係と恋心20※にしおりをはさみました!
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不毛な関係と恋心20※
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「ミキちゃんって、虐められるのが好きなの?」
返事を出来ないくらい責め立てながら、訊ねてくるかーくんはものすごく意地悪だ。
「好き、じゃない……です」
「ふぅん、トモさんって嘘吐きなんだね」
呼び方が「ミキ」じゃなくなった。突き放されたみたいで胸が苦しい。涙が溢れてきた。
かーくんのペニスがぬるんとボクの中から出ていく。繋ぎ止めるみたいに入り口を締めてみるものの、努力は無駄に終わった。
「好きじゃなかった……けど、かーくんに意地悪されるのは好き、です」
さっきまで中を埋めていたものが欲しくて堪らない。かーくんのペニスを求めて後ろがパクパクと収縮した。
「ふぅん、虐められるのが好きなら、今度から『虐められるの大好きです』って素直に言うんだよ?」
「言う、言います……、だから……!」
“欲しい”と、腰を振ってねだる。
元々上下関係は決まっていたような気がするけど、この瞬間にハッキリした。ボクはかーくんに逆らえない。嫌われたくないし、可愛がってもらいたい。
……たとえ、体だけの関係でも。
ズプンッてかーくんのペニスが入ってきた。
「ひっ……! イッちゃう、イッちゃいそう」
「まだ突っ込んだだけなのに早すぎ」
かーくんの手がボクのお尻に振り下ろされた。
「……ッ、痛い」
「良いって言う前にイッたら今日で終わりね」
嫌だ。
ボクは精液で濡れた手で自身を握り、後ろで達しないように唇を噛んだ。
ジンジンするお尻を労るよう、かーくんは優しく肌を撫でる。そんな刺激ですら体を震わせる快感に変わっていく。
ボクは浅ましくも、かーくんのペニスを締め付けて続きをねだった。
「真面目そうだなって思ったのに、とんだド淫乱だな」
冷たい声がボクの背中に降ってくる。
好きなだけなのに。
ただ、かーくんの事が好きなだけなのに。
一方通行の思いが切なくて、なのに体は気持ちよくて、自分の心でさえよく分からない。
ガツンッて奥を突かれた。唇を噛みすぎて血の味がする。
だけど、
「もっと、して」
手放しそうな意識を手繰り寄せながら望みを口にした。
“心が手に入らないなら体だけでいい”
そう言い聞かせるけど、どんなに自分の心を騙そうとしてもとても無理で、後から後から涙が溢れてくる。
かーくんに悟られたら重いって思われるかもしれない。枕をギュッと抱きしめ、必死で涙を隠した。
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