アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
-
「――ほんとはあの時、嬉しかったんだ」
紅白を見入ってしまっていた僕は、隣に座っているつばきの呟きでテレビからつばきに視線を変えた。
あの時?
意味がわからず首を傾げている僕に、つばきは優しく微笑み頭を撫でた。
つばきのこの優しくて大きな手がほんとに大好きだ。
何度撫でられても飽きない。
ほんとはずっと撫でて貰いたい。
「ミケが俺に教師が向いてるって言ってくれたとき、めちゃくちゃ嬉しかった」
僕の頭を撫でながら、そう言ったつばき。
「……俺さ将来、教師になるのが夢でさ、今、勉強頑張って行きたい大学に絶対受かって、で、教職免許も絶対一発で合格してやろうと思ってるんだよ」
やっぱり、つばきはすごいや。
しっかりなりたいものがあって、そのなりたいものに向かって一生懸命頑張ってる。
「絶対、絶対、絶対つばきは先生になれるよ!」
教え方上手だし、温かくて優しいつばき。
きっと素敵な先生になれる。
つばきの生徒になる子たちが羨ましい。
「ミケにそう言って貰えたら、勇気湧いてきた」
僕もつばきみたいに、夢に向かって頑張りたい。
まだなりたいものとか全然わからないけど、見つけたい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
81 / 227