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「ちょっと匿えよ。」
「うわ、またかよ敦。」
「なんか犬井すぐキレるんだって。」
「ちったぁ俺の立場考えろよなぁ……。」
こいつは俺の友達、舞田獅子(まいだ しし)。
風紀委員なのに金髪赤マニキュアの高三男子だ。
「その見た目で立場考えろとか言われてもねぇ…。説得力大切だぜー?」
「うわうっぜえ。つか好きで風紀なんざ入ったわけじゃねえよ。」
「お前が風紀じゃなきゃ俺がなれたのによー。」
「仕方ねぇだろ担任様直々の指名なんだからよぉ…。」
「あー……。狐塚なぁ…。お前狐塚のお気に入りだもんなー…。」
その時、教室のドアが勢いよく開いた。
「はっ!?」
「おお、見つけた。」
「げっ!狐塚!!」
「おーい、犬井ー。猫村いたぞー。」
「猫村あああああああああ!!!!!」
「てめぇ狐塚覚えとけよ!!」
こいつは狐塚雅俊(こづか まさとし)。化学担当の俺らの担任で演劇部の顧問をしている。
「待てこら猫村!!おい舞田ぁ!!お前も風紀委員だろうがよぉぉ!!」
「うぃーす。次からちゃんとやりまーす。」
「だああああ!くっそ腹立つ!!狐塚てめぇも協力しやがれ!」
「俺は舞田探すついでに協力してただけだし、舞田見つかったんだからもう何もしないよー。」
「はあああ!?っくそ、結局一人かよぉぉ!!」
俺一人のためにあんなに頑張ってるの本当に可愛いんだよなー。
でも捕まったら説教長いんだよな、犬井。
なんてことを考えていると、急に肩を掴まれた。
「ぅえ…っ!?」
「へへ…捕まえたぞ…。」
そして俺はまた生徒指導室に連れ戻された。
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