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勇希の受難 勇希sideにしおりをはさみました!
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勇希の受難 勇希side
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俺は本多勇希。
真田の同級生だ。
過去、真田とは色々あったけど今はいい友達だ。
真田の器の広さには頭が上がらない。
「本多ー!」
こいつは穴山。
真田と同じクラスで俺たちの友達だ。
「なぁ、バイトのこと考えてくれた?」
「返事は変わらない。行かねぇつーの。」
こないだから穴山がバイトの誘いをしてくる。
夏休みだから、結構な稼ぎになるとかなんとか。
でも別に金を使うあてもないし、親からの小遣いで充分だと断っている。
「ちぇっ。本多が来れば売り上げ上がると思うんだよなぁ。」
「またそれかよ・・・」
「だって、執事カフェだぜ!?『お帰りなさいませ、お嬢様』つってさぁ。俺と真田じゃなぁ。」
「真田は女子のウケ良さそうだけどな。」
「でも愛想悪いからな〜。」
「あぁ、確かに。」
「まあでもマニア受けするかもな・・・あ、んじゃ、俺こっちだから。また明日なー!」
「うん。じゃあな。」
駅前で穴山と別れる。
改札を通り、ホームへ。
時刻表を見ると、次の電車までまだ時間がある。
ベンチに掛けて、音楽を聴くためイヤホンを耳にかけようとしたその瞬間ー
ガシッと腕を掴まれた。
「へ?」
「おい。お前、ちょっと来い。」
顔を上げると、中性的な顔の男性がこちらを見ている。
「何ですか?」
男の人の後に着いて行く。
何だろう、この人。
しかし、どこかで見て記憶が・・・・・あ。
「あなた、『友さん』?」
彼の背中にそう声をかけると、彼は鬼の様な形相でこちらを見た。
「白鷺さんと呼べ。あと、お前には拒否権はない。」
「え・・・」
「返事もできねぇのか。」
「は、はい。」
「チッ。着いて来い。」
何が何だか分からないまま、俺は白鷺さんの後を追いかけて行った・・・。
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