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18歳以上ですか?
しつけ教室にしおりをはさみました!
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しつけ教室
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「ちょ、ちょっと、白鷺さん。今、お客さまの対応中なんですよ!」
「いや〜、木村さん、これはちょっとヤリすぎじゃないですか?」
机の上にズラリと並ぶ商品の数々。
「えっ。そ、そうでしょうか・・。。」
「俺が必要なもの選びますから、事務手続きお願いします。」
「は、はいっ!」
そう言ってお姉さんは奥の部屋へ行ってしまった。
気まずい。
ついこないだだもんな。
「チッ。んな、高けーもんばっかり買わそうとしやがって。お前も騙されてんなよ。」
「僕騙されたんですか?」
「いや、そうだろ。例えばコレとコレ、用途が全く同じだぞ?なんで二つもいるんだよ。」
確かに。
この人、助けてくれたのか。
客相手に言葉遣いが異常に悪いけど、そんなに嫌な人ではないのかな。
「ありがとうございます。」
そう言うと、
「別に。」
と言って俯いてしまった。
何か言い方が悪かったんだろうか。
こっちを見たくないぐらいに。
「あなたはペット売り場の方なんですか?」
こっちを見て欲しくて聞いてみた。
でも、俯いて何かを記入しながら答える。
「いーや。俺、隣のしつけ教室の講師。でもたまに暇な時は売り場で引き渡しの時に、ちょっと指導したりするんだ。こんな、手続きすんのは、初めてだけどな。」
すると、パッとこちらを向いて、
「あ、犬の名前はまだだよな?」
「竜巻。」
「は?」
「あの子の名前は竜巻です。」
「えっ!?」
白鷺さんは固まってしまった。
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