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4ー11にしおりをはさみました!
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4ー11
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将来的には僕が引き継ぐ物で間違いはない。けれど、母様の念が詰まった物は全てが清い。
受け継ぐ物だとしても、醜い血肉を見てきた自分が触れていい筈がない。
「ウリエルの剣は…清いか…」
「えぇ」
あの剣だけは汚したくないんだ。
「例え握れたとしても、母様に敵う自信がありません。天神界きっての一、ニを争う剣術使いを相手に歯が立つ気が知れませんから…」
苦笑いを浮かべ、セリデュク様の大きな手を握り締めた。
「そんな一、ニを争う剣術使いの血を引いた者が私の前に居るが?」
「…」
「母親に敵わなくても、他の者を蹴散らす事は出来るだろう?ソナタはアルザリの愛弟子なんだ、誇りを持て!」
甘く低い声音が頭上から降り注いできた。
鳴呼、僕は…この声が好き。
落ち込んでる時も自信が無い時も、必ず紡いでくれる言葉。
神王を殺すと誓った…。
母様の為に闘うと決めた。
天然垂らしな、この方の為に…。
――…決意した。
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