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蒼の事は、好きだ。
でもそれは、友達としてだ。
中谷も上野も田辺も葵も―。
友達として同じように好きだ。
恋愛じゃない。
「蒼は、ダチだよ。それ以上でも以下でもない。」
「ふぅ~ん。成瀬はそうでも、蒼はどうなんだろうな?」
意味ありげに陸が言った。
どーゆー意味だ?
蒼と俺が浮気してるとでも言いたいのか?
「とにかく、俺は蒼とも純也とも別れない。蒼が別れたいなら話は別だけどね…お互い様だし。」
俺の手を胸から退けると陸はVIPルームを出ようとした。
「成瀬~!」
ドアを開けようとしてからふとこっちを振り返った。
「蒼は渡さないよ?だからちょっかい出さないでね。」
その言葉に俺の中で何かがキレた。
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