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月城千のいいところにしおりをはさみました!
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月城千のいいところ
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「...そうやって怒ったらオレが言うこと聞くって思ってるでしょ」
いつもならすぐ泣きそうな顔で謝るルリくんが眉間にシワを寄せる。
でも顔は真っ青だから強がってるのバレバレ。怖いんだね。わかるよ。
ピリピリとした空気の中、喉がひりひりするような感覚さえ覚える。
「おっっっまえは!!!最近月城にわがまますぎるだろ!!!」
バッシーン!と音と共に柔らかい金髪が揺れる。
この空気に耐えれず純也がルリくんをどついた。
「いったぁ!純ちゃんは千の味方なの!?」
叩かれた頭を押さえてルリくんがぷくっと頬を膨らませる。
「お前が悪いって何回も言ってるだろ!てか喧嘩のたびに月城が悪かったことなんて一回もねーだろうーがよ!」
いやいや、お前結構盲信的にルリくん庇護してるからな毎回。
あと手が出る癖は本当なおさなきゃ。
「月城が告白されてる場面見て張り合ってんだよこのバカは。だろ?ルリ」
めんどくさそうに髪をガシガシかいて親指でルリくんを指す。
うーん。お行儀が悪い。これもなおさなきゃ。
「最近、ストーカーみたいな女が家の前で待ち伏せして、あなたのこと誰より好きです。写真を家中に貼って誰よりあなたを思ってます。付き合ってください。的な女がいただろ。その時俺とルリ居合わせてたんだよ」
ああ、その話純也から聞いたかも。
すぐフラれて、次現れたら通報するって言われてたって。
え、そんな女と張り合ってたの?
チラッとルリくんを見ると、困ったような顔で黙り込んでる。
「いやそれ先週の話だろリチェールが家をオタク化させたの雑誌が出た次の日からだぞ」
...それならもうだいぶ前の話だ。
大体、温厚な千くんが再三やめろって言い続けて全然やめないから鬱憤溜まって今回の出来事らしいし。
えっ、て顔で純也がルリくんを見ると、へらっと照れ臭そうに首を傾げた。
「あの告白は確かにムカついたけど、あの部屋は完全にオレの趣味だよ〜」
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