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58 正宗にしおりをはさみました!
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58 正宗
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「ただいま〜」
兄貴が帰ってきた。
「おかえり…あ。」
「おじゃまします。」
兄貴の後ろには、女の人がいた。
昨日見た、兄貴と腕を組んでいた女の人。
近くで見るとその人は本当に綺麗な顔をしているのが分かる。
「はじめ、まして…」
ちゃんと挨拶しなきゃいけないのに声が震える。
「まさ?…やっぱりまだ体調悪いのか?」
兄貴が俺のおでこを触ろうと手を伸ばす。
「え?」
俺は、その手を払った。
「…まさ?」
「ご、ごめん…。なんでもないから。」
「……。」
兄貴は黙ってしまう。
でも、どうして連れてきたんだろう。
もしかして、いつまでも兄貴を信じられない俺をめんどくさくなったからとか?
付き合ってるって、紹介されるのか?
それは、嫌だなぁ。
でも、
「兄さん、上がってもらってくれ。ずっとそこだとお友達にも悪いだろう。」
紹介するなら早くしてくれ。
早く兄貴を諦められるように。
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