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番外編 誠人の場合4
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僕は自分の気持ちを光希に隠し続けたまま高校に上がった。
と言っても、中学からそのまま上がったので周りの環境は殆ど変わらなかったのだが。
俺は中学の時と変わらない人間関係のまま、平凡な毎日を過ごしていた。
しかしそれが変わってしまった。
佐久間 陽に出会ってから。
佐久間はうちの学校には珍しい高校から入って来た生徒で、入学当時綺麗な顔の男が入って来たと噂になっていた。
でも僕はクラスも違ったしそんな男に興味は無かった。
ある日僕は用事があって光希のクラスに顔を出す。
「すみません、光希さんを呼んで頂けますか?」
教室の前に立っていた人にお願いする。
「え、光希?教室にはいないけど…あ、戻ってきた。」
その人が目を向けた先を追って見る。
廊下から光希が歩いてくる。
楽しそうに、見知らぬ男の腕を組んで。
ドクン
胸が、苦しい。
「光希さん…」
名前を呼ぶと光希が僕に気付き、組んでいた腕を解き僕へと駆け寄る。
「誠人さん!うちのクラスに何か御用ですか?」
「あの…そちらの方は?」
「あ、友人の佐久間 陽です。」
「…だれ、このメガネ。」
なっ…
「メガネって…僕は浅野 誠人ですっ!失礼な人ですね。」
「まっ、誠人さん、ごめんなさい。
コラ、陽。誠人さんに謝れっ!!」
なんで光希が謝るんだ…。
それに、僕と一緒にいる時間の方が長いのにそいつと喋る時の方が楽しそうなのはなんで?
僕の気分は最悪だった。
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