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1-15にしおりをはさみました!
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1-15
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結局タオルの下まで洗わせられた。
自分を抑制するのがとてつもなく大変だった。
そして、俺にやらせたって事は召使いにもやらせてたのかって考えると、何だか複雑な気分だ。
「四悠は意外と筋肉があるな。」
湯船に浸かりながら、体を洗う俺を、呑気に観察する紫桜。
何故そんなに鈍感なのか。
「紫桜はもう少し筋肉つけた方がいいんじゃないか?なんか柔らかかったぞ。」
態と馬鹿にするような言い方をしてみる。
「む…。そうか、そうしよう」
「いや、冗談だから」
案外素直に受け止められて焦る。
む…。じゃねぇよ。
紫桜がムキムキになってしまったら…嫌だな。
太っているわけではなく、寧ろ細身なのだが、吸い付くような肌、風呂に入っているせいか弛緩したのも相まって、とても素晴らしい手触りだった。
あの触り心地は守らねば。
って、俺は何を考えているんだ。
お湯を被り泡を流す。
…入るところがない。
「ああ、」
俺の視線に気づいた紫桜が俺が入れるスペースを空ける。
王子様が体育座りで入浴なんて中々見られるものではないな。
可愛さを小出しにしてくるのやめてほしいです。切実に。
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