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「ごめんね響也。せっかく泊まりに来てくれたのにこんな辛気臭い話して...もう大丈夫だからこの後は楽しく過ごそ?」
鼻声で少し涙があるくせにそう言ってしまった。
響也が近づいてきて抱きしめてきた。
「無理すんなよ。まだ辛いだろ?辛いのたくさん吐き出せよ。俺が全部聞いて受けとめてやる。紅葉に辛い思いなんてさせたくない」
優しい声でそんなことを言われたら大声で泣いてしまった。美希への思いを響也にたくさん、これでもかというくらい伝えた。
響也の胸で泣いたから響也の服は俺の涙と鼻水でグショグショになっていた。
一時間半くらい響也の胸を借りて俺は泣いていた。思いをぶちまけたらスッキリした。
そしてやっとのことで泣き止んだ。
「響也、服こんなにグショグショにしてごめんね。替えの服持ってくる」
グショグショの服を預かってクローゼットに行き、替えの服を取ってきた。
服を渡すとそのまま手も引っ張られまた響也の胸にすっぽり埋まってしまった。
「きょ、響也!?どしたの!?俺、もう平気だよ?」
「わかってる。でも、心配だからまた抱きしめたくなった。辛い時にハグされたら三分の一はストレス減るとか聞いたことあるでしょ?これから辛いことがあったら俺の胸貸してやる。だからどんどん頼って?」
響也が優しく包み込んでそんなことを言ってくれるから頬が温かくなった。
「うん。響也ありがとう。これから頼るね」
響也の顔を見ないで下を向いて言った。恥ずかしくて顔なんて見られなかった。
しばらくハグしてもらっていて居心地がよくて俺はそのまま眠りそうになっていた。
コクコク首を動かしている俺を見て響也は
「泣き疲れたのかな?ベッドまで運んであげるよ。部屋はどこ?」
そう聞いて俺は響也にお姫様抱っこをされながら眠い目をさすって「あっち」と答えた。
部屋を開け、ベッドに下ろすと響也も俺のベッドに入ってきた。
「なんで響也も入るの?響也は違う部屋のベッド使っていいよ?」
「また紅葉が泣かないように見張るため」
綺麗な瞳で見つめられ言われたから恥ずかしかった。眠気もマックスで言い返そうと思ったが何も思いつかなかった。
とりあえず、「ありがとう」は伝え、心細さからか響也の服を掴んでそのまま眠りについてしまった。
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