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「イケメンな男の人が男の人の頬を両手でおさえてるよ?カップルかなー?」
ヒソヒソとそんな声がたくさん聞こえてきた。
カップルであったら嬉しいがそうじゃないんだよなー。
紅葉が俺の腕を掴んで頬から離した。
「こんな人前でやめてよ!勘違いされるじゃん!」
「ごめんね。膨らんだ頬を見たら潰したくなっちゃった」
「だからってこんな大人数の前でやめてよね!人が見てないならまだしも、、、こんな大衆の前でなんてダメだよ!」
人が見てないならいいのか、、、。
人のいないところでほっぺた触ってやる。
まだ少し怒っている紅葉を見つめた。
見つめると紅葉が頬を赤くして顔を逸らした。
そんな反応されたら勘違いしてしまうからやめてもらいたい。
昨日の寝言とといいほんとに勘違いしてしまいそうだ。
マンボウの所からお目当てのクラゲの部屋に来た。
綺麗にライトアップされたクラゲたちが美しい。
水槽をこんなに幻想的にできるなんて発案者は素晴らしい発想の持ち主だ。
「響也、、、ここ、すごく綺麗。今日はここに連れてきてくれてありがとう」
微笑して紅葉がそう言ってくれるからまた胸に矢が刺さった。
ここの部屋は暗いから俺の頬が赤くなったことを紅葉は知らない。
「どういたしまして。クラゲ見たかったし東京案内したかったしちょうど良かったよ」
肌の色はわからないが目や表情は見える。
その時の紅葉は目をキラキラさせていて表情はにこやかだった。
思わず抱きしめたくなった。キスもしたくなった。
手を出さないよう理性を頑張って抑えた。
ここで爆発させたら紅葉に本気で嫌われてしまう。そんな失態はおかしたくない。
「かわいい、、、」
心で呟いたはずなのに口に出てしまった。
どうすればいいかわからなくなった。
「たしかにクラゲかわいいよね。普通のかわいさとは違うかわいさ」
紅葉はクラゲのことがかわいいと受け取ったらしく安心した。
まさか自分のことをかわいいなどと友人が言うわけがないと紅葉も思ったのだろう。
「うん。かわいい。心で呟いたのに口に出てて自分でびっくりしたよ」
これは本音。紅葉には本当の意味がわかっていないから口に出して言っておいた。
また一際紅葉の瞳がキラキラし出したが理由はわからなかった。
とりあえず俺はクラゲと紅葉に癒された。
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