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プロポーズにしおりをはさみました!
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プロポーズ
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計20着というありえない数の服をアルは購入した。
「アルー買いすぎだよー」
「キリが可愛いのが悪い」
「でもローブは絶対なんでしょ?」
フードのあるローブは絶対着用だと言われた。俺の顔を他のヤツらに見せなくないと。
だから今も袖口や裾など縁を幅数センチの銀糸で刺繍されてる黒のローブを深く被ってる。
それならローブの下なんて、何を来ていても良いと思う。見えないのだから。
「お前の顔を見れるのは基本俺だけだ。俺が取らない限りフードを被って顔を隠しておけ。いくら魔力があろうと腕力では敵わないだろ?」
独占欲なのか、心配なのかは分からないけど……。
俺はそこまで弱くないのにな。
「アル、この世界の人の魔力量ってどれぐらい?」
「種族によって異なるけど、俺で100万ぐらいだ」
「……例えば、3億あるのはマズイ?」
「……あるのか?」
「う、うん。もしマズイなら魔力制御の指輪とかピアスするけど……」
「どれぐらいまで制御出来る?」
「えーと……、自由自在に。と言っても完全に0にして、いざという時、魔力制御の指輪外しても直ぐには使えないかな。数秒から十数秒、魔力が体に馴染むのを待たないといけない」
なるべく詳しく説明をしたが完全に0にしたことはないから、どうなるかは分からないのが事実だったりする。
「体力はいくつぐらいある?」
「体力? んー……、それは測ったことないけど、多分低いと思う。魔力頼りの生活してたから……」
移動するのも、何かするのも魔法を使っていた。体力不足は否めない。
「それなら5万ぐらいで。あまりあり過ぎると、キリを国に取られそうだから……。許せ」
「アルの傍にいられるなら魔力0でもいいよ」
不安だけど、何より傍にいられる方が大事。
「流石にそれは俺が心配だ。お前は体が細い上に、容姿は極上ときてる。他の獣人たちが狙うのは目に見えてる」
「俺って、そんなにモテそう?」
「ああ。だからギルド行ったら直ぐに番の本契約をするぞ。いいな?」
いいな?と聞かれても番について詳しいことが分からないから是と答えていいのか……。
「アルちょっと待って。番システムは初めてのことで調べるから」
「調べるとは?」
「神様から、そういうアイテムを貰ったの。他の人には見えないけどね」
いきなり黙るのも失礼だから許可を得てから、【アイパッドちゃん】を起動させた。
《番(ツガイ)》
伴侶のこと。
運命の番には一生かけても出会えるのは1割の人だけ。
そのため番契約には、いつでも契約解除出来る仮契約が存在してる。
本契約(正式契約)すると寿命が長い方に短い方が合わせられ、共に生涯を終えることが出来る。
ただ複重婚が可能ため、運命の番でも、すぐに本契約することは稀である。
複重婚について
腕力(力)が重要な世界なたため雌(♀)側は本物の女性を合わせても全体の3割ぐらいしかいない。
雄(♂)側複数に対して雌(♀)側1が基本。
寿命が合わせられのは1番初めに正式契約した者。
本契約と先に仮契約した者たちの許可がない限り、他の者達は求婚やアプローチが出来ない。
仮契約の方法
各ギルドで専用の用紙にサインするだけ。
ギルドカードには表記されない。
本契約の方法
各ギルドで専用の用紙に魔力を込めてサインして血を垂らす(魔力ない場合は本契約の番に貰う)
用紙を専用の魔道具に入れると直径3cmぐらいの飴玉が出てくる。それを2人でディープキスしながらお互いの体の中に染み込ませる。
ギルドカードに記入される。
なるほど……
大体の仕組みは分かった。
複重婚でも1人だけ本旦那で他は側室みたいな感じなのか。
アル……、本契約だって言ってたよね?
俺なんかでいいの? だって本契約は破棄不可能ぽいし。
「キリ? 顔色が悪いが……、俺とは嫌か?」
「違う。俺でいいの? 本契約って破棄出来ないよね?」
「俺はキリ以外いらないし、それにそれは俺の台詞だ。お前には今後俺以外にも運命の番が出てくる可能性がある」
アル以外の人? 一夫一妻が当たり前の世界で育ってきた俺には考えられない。
男同志だということも考えられなかったから、今後ないとは言い切れないけど、アルは俺を地獄から助けてくれた。
そのアルが俺を望んでくれるなら、それを叶えたいし俺もそれを望んでる。
「アルがいい。俺の旦那様になってください」
恥ずかしかったけど、顔が赤くなってるのを自覚出来るけど、俺は頑張ってプロポーズした。
「キリ、お前は俺の運命の番で俺の伴侶。生涯愛し抜くと誓う」
人が沢山通ってる道の真ん中で互いに想いを告げ、熱いキスを交わす。
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