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役者は揃ったにしおりをはさみました!
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役者は揃った
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此処で漸く日野も到着し、
オイ、なんで始まってんだよ?
等と文句をブーブーたれている。
……もうこれで本格的な乱闘で決まりだなと
日野以外の誰もが腹を括った作戦会議の
終了間際、先生が油を注ぐような事を提案してきた。
「後半戦、メンバーチェンジで
白刀田と日野を投入する。
キャプテン、誰と交代させるか決めて」
「え?で、でも!!」
「いいからいいから、頼むよ」
そう伝えるとさっさと自分の
場所へと戻ってしまった。
え?ここでまさかの戦闘要員投下!?
血気盛んな二人を入れれば血を見るのは
明らかなの、いくらボケてる先生でも
流石に分かるでしょうに信じられない。
それは名前を呼ばれた以外の全員が
同じ思いの様で互の顔を見合わせている。
第一、日野はまだレギュラーで出るような
選手でもないのによりによってこの試合に出すとか……
「おっ!マジ出れんの?
俺、アップ出来ているからいつでも行けるっスよ」
さっきまでの事情を知らない日野は
皆の動揺に気付いてはおらず
やる気満々で軽い柔軟をしている。
「イイんじゃね?先生が決めたんだろ。
やってやろうじゃないの」
白刀田先輩も別の意味でやる気だ。
「………………」
特殊部隊の二人を除く他のごく普通の
部員一同はその様子を複雑な思いで
見ていたが、恐ろしくて口には出せず、
縋るように譜都先輩がどう決断するのか
固唾を飲んで身構えた。
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