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18歳以上ですか?
とばっちりにしおりをはさみました!
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とばっちり
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目覚ましの音で目を覚ました一琉はまだ眠いと布団を抱きしめながらもそれを止めてむくりと体を起こす
ふぁあと欠伸をしながら体を伸ばすとベッドからおりてパジャマから制服に着替えた
刻景と六花に言われた通り一琉はほとんど自室で過ごしていない
寝に帰ってくるときは約束通り鍵をかけていてそれ以外はずっと隣の刻景達の部屋ですごしている、自室に戻るのが面倒くさくなったときは六花や刻景のベッドに潜り込み一緒に眠ることも多いので同室者である森田とはほとんど顔を合わさない
でも一琉は森田と仲良くなりたいと思ってるので会った際は挨拶を欠かさない、今も顔を洗いに洗面所へ行ったら森田が先にいて歯を磨いていた
「おはよー」
「う、はよっ!一琉くんっ!」
森田はばっと腕を後ろに回し動揺しながらもにこにこと笑顔を向ける
それにつられて一琉もにこにこと微笑み返せば森田は顔を赤くして『可愛い!』と心の中で叫ぶ
クラスメイト達は森田が一琉と同じ部屋と聞くと羨ましそうに遊びに行かせてと寄ってくる、自慢はするものの調子に乗ったところで部屋に一琉はいないので断ってるけれど朝こうして数分会えるだけでも贅沢なんだと一琉の笑顔が身に染みる
「なー昨日クイズ番組見てたんやけどほとんど答えられんかったんよー常識問題ってやつ?わからんくてー六花にめっちゃ馬鹿にされ……、…って…また間違えて僕の歯ブラシ使ってる?」
自分も歯を磨こうとすればあるはずのものがなくて…ジトッと森田をみつめれば申し訳なさそうに隠していた手を前に出す、するとそこには一琉の歯ブラシが握られていた
一琉のものは紫で森田のものは赤色なのに、どうして間違えるんだとうっかり者の森田にならばクイズ勝負でも勝てそうだと一琉はのんきに微笑んだ。
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