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逆襲の毛バタキ-5にしおりをはさみました!
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逆襲の毛バタキ-5
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「晩里……?」
さっきまで俺を振り落とそうと暴れていたのに晩里が急に静かになって一抹の不安が過る。
まさか、毛バタキで擽られ続けたショックで天に召されて……。
明日の朝刊の一面に載らないよね!?
『毛バタキ殺人事件!! 犯人は未だ逃走中!! 20代の男を指名手配』
『動機は痴情のもつれか!? 男子寮、禁断の愛が起こした悲劇』
『まさかあの人が! 驚く同級生に独占インタビュー』
そんな見出しが次から次へと浮かんでくる。
それとも罠!?
これって罠!?
死んだ振りで油断させて、隙を見て反撃するつもりだったり!?
恐る恐る毛バタキの柄の先でツンッと突っついて、ピョンッと飛び退いた。
「晩里~?」
顔は肘の内側にすっぽりとインしているから表情が分からない。
「晩里さ~ん」
もういっぺん、今度は強めにブニッと柄の先で肩の下らへんをプッシュしたけど全く反応がない。
しっかり柔らかいから生きてる、うん。
とりあえず指名手配は免れた!
っと、安心した側からスーッと顔中の血の気が引いた。
これってもしかしてめっちゃ怒ってるんじゃない!?
返事もしたくないぐらいギンギンに怒っていらっしゃる!?
「晩里~」
「……」
「ごめん、怒ってる?」
下なんか向いてるから表情がわからないんだ。
よし!
ここはひとつ上を向いて貰おう!
いきなりガウって噛み付かれたらどうしようかとハラハラしながら晩里の身体の下に両手を差し込んだ。
すっかり力の抜けてしまった晩里の身体は、驚くほどあっけなく引っくり返せてしまった。
力が抜けてしまったのは身体だけじゃなくて、晩里の目にも全く力がない。
蝉の抜け殻も真っ青だ。
うん?
何だかこの状況に既視感が……。
これってもしかして……。
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