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では、門に向かうまでに少し話をしよう。
先程も言った通り俺は生徒会の副会長をしている。
もともと副会長なんてものにはなりたくなかったのだが、アイツがやれと言ったからやっただけのこと。そもそも俺はこの学園に入りたくなかったのが事実だ。
そんな俺がこの一風変わった学園に入った経緯を説明しよう。
お金持ちのこの学園に入った俺だが、そんな俺はごく一般的な家庭に生まれた―…この学園風に言えば、ただの庶民な一般男子だ。そして平和な日々を過ごしていた。
ただ少し従姉妹の姉が腐っていて、腐女子というものだっただけだ。そんな従姉妹は、もともと近くの公立学校に通うつもりだった俺に学園を薦め、強引にこの学園を受けさせた。
全寮制の小学からの学園なだけに学園全体の成績や偏差値はそこまで高くはないのだが、特殊な学園なだけに高校からの編入試験は難しく、さらに編入枠は3枠しかないのでかなりの難関学校と言われている。
内情を知らない夢見る学生たちは必死に勉強して入るらしいが、入ってからは地獄。全体の80%がホモという確率で親衛隊というサバイバリーな奴等もいるせいか耐えきれなくなるやつもいるらしく頑張ってはいったのに関わらず自主退学することもあるとか。
一つ言うとそんな学園だと情報が漏れそうだと言う奴がいるだろう。けれどこの学園を舐めてはいけない。外部との関わりがほとんどないので漏れようがない。けれどもどんな学園でも問題は起きるもので何かあれば揉み消し、そして金で解決☆らしい...やべぇよ。
閑話休題。
そしてなぜか昔からその難関の学園の過去問題や、かなり難しい勉強などを幼い頃から姉に鬼気迫るようにやられていた俺にはこの学園に入ることなんてそこまで難しくなく...いや、かなりあっさり合格できた。
故意に落ちることも可能と言えば可能だったのだが、けれども落ちた後の従姉妹が怖くてやめた。
それにせっかくこの学園には特等生の枠で入れば授業料、生活費その他諸々無料というかなり美味しい特典つきなのだから、親は嬉しそうだったしな、うん。
このぐらいしか親孝行できねぇだろうし。
そうして、合格した俺はなぜか従姉妹にBLのなんたらかを永遠と説明され、そして敬語とこの薄っぺらい笑顔を強制された。そりゃもう敬語が苦手な俺には辛かった。入学までみっちり敬語の練習、さらに元々無表情な俺に笑顔の練習。そして、笑顔...と言っても、わざとしているような、こう腹黒い感じの笑顔も練習させられた。それはもう地獄のような日々だ。もともと笑顔が少ない俺が故意に笑おうとすると顔がひきつってはじめはまじで表情筋死んでた。最後には従姉妹に『そのぎこちない笑顔もアリね...むふふ』とか気味悪い笑顔つきで言われたけど知らん。副会長になったのもたまたまだが、指名されたときは従姉妹は嬉しそうに『計画通り!』と物騒なことをいっていた。...アイツ怖い
そして今に至る。
ついでに言うと、面倒くさがりな俺が面倒のかたまりのような転校生の迎えに潔いオッケーをだしたのもこの従姉妹のせいだ。
従姉妹曰く《転校生がきたら副会長であるお前がやれ。そして笑顔を指摘されるからされたら全力で微笑め。そして最後にキスして殴られろ。》らしい...全くもって意味が不明だ。笑顔の指摘?初対面でお前の笑顔がキモいって言われんのか?は?なんだこいつだし、キスしろ????ぜったいやだわ。...そして殴られろ......Mですか?
全てにおいて従姉妹は不明である。
ただし、実行しないと後が怖いので、できる限り従いますけどなにか?
そして、転校生に会ったが最後。従姉妹が言った通りもじゃルックでした。そして従姉妹のシナリオ通りに進んだのだが、さすがにキスは嫌だ。同じ男、さらに言うとこんな不潔な男になぜしなきゃならん、ということで、...いつか従姉妹に無理やり見せられた漫画にあった紳士?に手にキスで妥協した。いやさらに言うと手さえ触るの嫌だわ。まぁ当たり前と言えば当たり前なのだが、それだけでは殴られはしなかった...けどなぜか転校生が頬を赤らめながらなんか叫んでる、きもい。
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