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18歳以上ですか?
この日にしおりをはさみました!
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この日
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「葵、喉渇かない?お茶とかいる?」
「あー、もらっていい?」
その返事を聞いた航は、お茶を取りに1階のリビングへと降りていった。
それを確認した葵は、小さく溜息をつく。
誰かの家に遊びに行くという自体、17年間生きてきて1度も経験したことの無かった身である。
いつも通りを装いつつもかなり緊張していた。
「あー、緊張する…」
そう呟いた時、扉が開いた。
「航ー、航ちゃーん、航ちゃーん、ちょっと漫画を…」
その間延びした声で、航の名前を何回も呼びながら航の部屋に入ってきた人物は、葵を見るなり硬直した。
扉を完全に開き損ねつつ硬直したその人物と、座ったままクエスチョンマークを頭の上に大量生産している葵は、ただただ見つめ合う。
「あ、えーっと…」
葵はこの気まずい状況に耐えられず、とりあえず声を発した。
だがその後は続かない。
「…葵?」
次に謎の人物から発せられた言葉は、意外なものだった。
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