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05(時雨side)にしおりをはさみました!
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05(時雨side)
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「あれ?時雨!ここにいたんだ!」
後から声がして振り向くと、今1番会いたいような会いたくないような人物がいた。
「海月…」
「俺もトイレ行こうと思ったんだけど、下の階混んでてさー」
「そ、そっか…」
今、ダメだ…海月の顔を見るだけでドキドキする。
バシャバシャと頬を冷やすようにまた顔を洗った。
用を済ませた海月は俺の隣に立ち水道の蛇口を捻った。
半袖の体操服から見える海月の腕を横目で見た。
白くて、細くて、折れてしまいそう。だけど柔らかそうで…………
海月の首元は、汗でほんのり湿っていた。
襟足がちょっと濡れていて、………なんかエロい
「時雨?」
その時、海月の大きな黒目が俺を写した。
「あ……いや…」
「具合悪いの?」
海月は濡れた手を体操服でパッパっと拭くと、その手を俺の額に当てた。
一瞬、息が止まりそうになった。
「大丈夫?」
だ、大丈夫じゃない…
「具合悪いなら、保健室行く?」
「いや……ごめん、もうちょっと休んだら戻るから…」
「そう?なら、俺もう戻るけど…」
「うん。すぐ行く」
海月が去った後、ズルズルと腰が抜けその場にしゃがみこんだ。
「やっば……」
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