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《番外編》禁欲!妊娠期間③にしおりをはさみました!
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《番外編》禁欲!妊娠期間③
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時計を見ると短い針はもう6を越えていて、俺はキッチンに向かおうとソファから立ち上がった。
「紫音、ダメだって。全部俺がするから」
「もう、誠さんは心配しすぎだよ?別に料理くらい平気だから」
「それでも心配なものは心配なんだ。せめて座ってやってくれ」
「料理座ってなんてできないよ」
「皮むきだけしてくれたらいい。あとは俺がやるから」
何を言っても耳を貸してくれそうにない誠さんにため息を吐いてダイニングの椅子に座った。
誠さんが人参やらジャガイモやら野菜を数種類と、ピーラーを持って来て俺の前に置いた。
家事にしてもセックスにしてもだが、誠さんは過保護すぎて俺に何もさせてくれない。
俺や麗音のことを思ってだということはわかるが、こんなに何もしていないと生活習慣が狂いそうだし、何より暇である。
「ねぇ、本当に大丈夫だから。誠さん明日からまたお仕事なんだから休んで?」
「気遣ってくれてありがとう。でも働くのは慣れてるし、お前が倒れるよりは全然マシだよ」
俺が剥いた野菜をトントンと切って、ササっと料理を作ってくれた。
誠さんは何で以前自炊してなかったんだと思ってしまうくらいには料理が上手いし、手際もいい。
でもやっぱり妻として家事は自分が行いたいし、ネットで見たら他の妊婦さんは普通に家事をしている。
一歩も譲らない誠さんを見て、明日こそ絶対に家事をしてやる…、と俺は静かに意気込んだ。
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