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《番外編》禁欲!妊娠期間⑧にしおりをはさみました!
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《番外編》禁欲!妊娠期間⑧
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目を開けると白い天井が見えた。
明らかに家ではないことを悟って辺りを見回すと、どうやらここは病院のようだ。
(何してたっけ……)
と考え、あぁ、と思い出す。
お風呂を洗っていたら足元を取られ頭を打ったんだ。
腕には点滴が挿れられ、ポタポタと薬剤が落ちているのがわかる。
あと1時間はかかりそうだなと思ってもう一度目を閉じると、ガラガラとドアが開かれた。
「紫音、目が覚めたのか?」
「誠さん………」
俺を心配している様子なのは見てわかるが、なんせ家事はするなと言われて勝手にしてしまって結局こうして病院に連れてこられている。合わす顔なんてなかった。
俺が俯いていると、誠さんは俺の頭を引き寄せてそっと抱きしめてくれた。
「無事でよかった」
その言葉一つで赤ちゃんも無事だと言うことを悟り、安心感と罪悪感でポロポロと涙が溢れた。
「誠さんっ……、ごめ…っ…、ごめんなさいぃ」
「いいよ。俺もおまえに制限をかけすぎた。悪かったな」
俺を思ってしてくれたのになんで謝ってくれるんだろう。
「泣くな」と指で俺の涙を掬いながら微笑む誠さんにギュッと心が掴まれ、思わず腕を引いてキスをした。
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