アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
《番外編》初めての遠足②にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
《番外編》初めての遠足②
-
***
午前にみんなと鬼ごっこや大縄跳びをしてたくさん遊んだ。
自然公園には大きなアスレチックもあり、そこで誰が1番早くゴールできるか競ったりして、いつも出来ないことができてとても楽しかった。
そして待ちに待ったお昼ごはん。
僕はこうすけ君の手を引いて街の景色が綺麗に見える大きな石の上に腰掛けた。
「わ〜〜〜!!綺麗!すごーい!!」
「でしょ?さっき鬼ごっこしてる時見つけたんだ」
大きくてまん丸な目をさらに大きくさせて感嘆の声を上げるこうすけ君の瞳はキラキラと輝いていて綺麗だと思った。
お母さんにしてもこうすけ君にしても、僕が綺麗だと思うのはいつも男の子だ。
だから、僕がおかしいのか、周りの女の子がブスなのかわからないとお母さんに相談したら、「ブスなんて言っちゃダメーー!!!」と物凄く怒られたのはごく最近のことだ。
お母さんが前日から作ってくれていたお弁当を開けると、僕の大好物がたくさん入っていて、おにぎりにも色々なふりかけがかかっていて彩りも良かった。
「わぁ!れーくんママのお弁当すごいね!美味しそう!」
「こうすけ君ママのお弁当もすごく美味しそう。ね、ちょっと交換しようよ」
「いいよ〜!」
僕はハンバーグをお箸で半分に切り分け、それを摘んでこうすけ君の口元は持っていくと、こうすけ君はキョトンとした顔で僕を見た後、アワアワと慌て真っ赤に顔を染め上げた。
「こうすけ君。早く、口開けて?」
「えっ、いや、だって…!まっ……ングッ!!」
喋っているこうすけ君の口は無理やりハンバーグを押し込むと、こうすけ君は黙ってもぐもぐと咀嚼した。
「美味しいでしょ?僕のお母さんのハンバーグ。ね、僕それ欲しい。ミートボール」
「あ……、えと、これ……?」
「うん。早く。あー……」
口を開けて待っていると、こうすけ君は顔を赤くして目をそらしながら僕の口の中にミートボールを入れた。
うん。美味しい。
こうすけ君ママも料理上手なんだなぁ。
そう思いながらお弁当を食べ続ける僕の隣で、こうすけ君が恥ずかしそうに俯いてることに僕は全く気づかなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
216 / 271