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黒谷透①にしおりをはさみました!
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黒谷透①
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再び重い沈黙に沈んだ教室にガラッと扉が開く音がした。
今日の面談の相手、中学部生徒会長が教室に入った。
「遅れたね〜、失礼失礼っ」
優馬と七海の向かいの席に座ると、その男は自己紹介を始めた。
「中学部生徒会長の黒谷透(くろや とおる)。君たちにとっては特待生の先輩だね。憧れの存在ってヤツ?」
にっ、と笑うその笑顔はこの教室の空気を悟ってか、和ませようと図ったものであった。
「…よろしくおねがいします。神崎優馬です」
「…七海美鶴です。よろしくおねがいします」
「二人はライバルかぁ〜、いいねー、俺もいたなぁライバル」
黒谷は優馬を見て、視線を隣に移す。
七海美鶴の苛立ちを見透かすように黒谷は視線で七海を射抜き、嘲笑うように唇を歪めた。
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