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【中々会えない理由】にしおりをはさみました!
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【中々会えない理由】
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* * *
バァンッ!!!
「会長!!」
「うおっ、びっくりしたぁ……。」
「林間学習って!!俺どうしたらいいんでしょうか!!」
「えっ」
放課後になるなり、会長に助けを求めに行った。
大丈夫。
精神不安定という理由なら誰でも協力してくれるはずさ(最低)
「林間学習ですか。立花のクラスでもその話が出ましたか。」
「はい。それで俺、思ったんですけど、この状況って俺がリンチになると思いませんか……?」
「……あ。」
「……確かに。」
「助けてください。お願いします」
ぺこりと90度の礼をする。多分、90度。
「でも、私たちが関わったらもっと大変なことに……。」
「……桐島がいたら…………。」
「……桐島…?結人のことですか?
あ、そう言えば、結人っていつまで学校休みなんですか?」
ついでに勢いで聞いちゃおうってな感じで会長に聞いてみた。
そうだ。結人がいたら、俺は勝つるんじゃねぇ?
「もう来てる。」
「え?もう来てるって……俺、同じクラスですけど、全然来ないんですが。」
「昼じゃない。
夜にだ。」
「……よ、夜?夜って学校閉まってるんじゃ……。」
「私たちが校長の許可をとっています。先生方には申し訳ないですが、授業をしてもらってます。」
「……へ?……じゅ、授業って、つまり」
"昼"の学校に来るつもりはないってこと?
な、なんで…
やっぱり嫌われちゃったのか?
LI⚫Eしすぎたのか?
謝ろう。
そうだ、俺やり方を間違って……
スマホを取り出そうとカバンを漁る。
その手を誰かが止めた。
「……立花。やめなさい。」
副会長だった。
「な、なんで!俺、話をしないと気が済まないです!!」
「立花。」
副会長は俺の名前ももう一度呼んだ。
低く、静かな、威厳のあるーーー……
「誰も、会っちゃいけないなんて言ってませんよ。」
「…え……」
「会って話しなさい。画面越しで済ませようとしないでください。
会って話すんです。会わないと分からないことだってある。
この私が夜間の学校に立ち入ることを許可しましょう。
だから、泣かないでください。」
泣かないで……?
「あ、俺、……俺……」
その時、泣いてることに気がついた。
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