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【ライバルなんだから。】*結人side②
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……今、俺は"夜"の学校に通っている。
"昼"の学校は、遥燈がいるから。
会いたいけど、会う権利はない。
だって俺は、
好きな人すら守らないひ弱な男なんだ。
きっと方法はあったはずなのに。
一人で抱え込むって思い込んで、周りを巻き込んで、辛く、深く、闇に包まれた傷を追わせてしまったのだ。
あぁごめん。
1日たりとも忘れたことはないよ、遥燈。
こんな俺が、偽善者ぶって……ごめん。
さぁ、今日も授業を受けよう。
俺はもう、昼の学校に戻る気は無い。
遥燈はきっと俺に会いたくないだろ。友達の振りをした、" 敵 "だったんだから。
Black Moonは月氷の黒猫の敵である。
そのBlack Moonにいたのは俺。
そして遥燈は月氷の黒猫。
もしかしたら、こうなることを、
誰かは知っていたのかもしれない。
そんなことを考えながら、教室まできた。
ここの教室にくると、毎日思い出す。
今まで遥燈と見ていた風景が……思い出として蘇る。
いつもドアを開けるのを渋ってしまう。
今日も思い切ってドアを開けた。
ガラリと変わらない音が響いた。
……ここまでは何も変わらなかったのに…。
なんで?
「…っ、結人!」
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