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接触6にしおりをはさみました!
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接触6
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喫茶店で朝食を食べながら前回会った時な言っていた連絡先を交換する。
仕事に全く関係の無い奴に連絡先を教えるのは、多分、高校生以来。少し嬉しかったりする。
「翔さん、俺といて楽しいですか?」
「なんで」
「…だって、俺といる時あんまり笑ってくれてないなぁて…思ったんです。嫌かなぁって思ってぇ。」
いや、どっちかっていうとこいつと居る時は表情筋緩んでると思う。全然こっち見ない癖によく言えるな。
「まぁ、そうだな。お前といる時より1人でいる時の方が気楽だな。」
「やっぱりそうだよねぇー?すいません、連絡先まで交換してもらっちゃってぇー。……」
コイツが冗談っぽく言うから俺も冗談で返してやると、わかりやすく落ち込む。しかも嫌だなんて言ってない。落ち込んだ顔、可愛い。
「冗談だよ。あからさまに落ち込むな。お前といるの、嫌じゃねぇから。そんな顔すんな、悪かったって。」
そう言ってやったのに、まだ機嫌が直っていないのか、連絡先消した方がいいですよねぇ。とか言ってる。やめろ。せっかく交換したんだから残しておけよ。
右手を伸ばして携帯を取り上げる。そして左手で頬を軽くつねる。頬、柔らか。癖になるわ~。
「せっかく交換したんだから消すなよ。俺、仕事以外で人と連絡先交換すんの10年ぶりくらいなの。残しておいて?」
そのまま頬をおさえてちゃんと目を合わせ言う。
少し落ち込まれるだけでなんか焦ってる。
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