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秋乃side
『僕を殺して。』
その言葉は、今までの中で一番酷かった。
僕の全てが否定された感覚さえ覚えた。
「 "君だけは" 殺さないよ?僕の物にするんだもん」
『なんで…。なんで、僕なの』
彼はそう呟いた。
僕に知られないように紙には書かなかった
「君は、僕と同じ匂いがする」
彼は僕と同じ。
全てを嫌い、全てを否定する。
そして誰よりも自分自身の存在を嫌う。
誰かに愛されたい。
その気持ちが大き過ぎて辛くなる。
「ねぇ、冬生くんは、一回15万で抱かれてたんでしょ?僕も抱いていいよねっ。やっぱり、感度とかって良かったりするの〜?媚薬、使った方がいい〜?」
『好きなようにしてください』
「紙に書くの面倒だなぁ。口パクでいいから、この紙捨てるよっか。邪魔。ふふっ、抱けるなんて、楽しみ〜」
少し乱暴に紙を捨てると、
怖かったのか、ビクッと体を跳ねさせた。
その行動に僕は、愉快な気持ちになった。
『なんて、お呼びすれば宜しいですか?』
「黒(くろ)って呼んで。僕は白(しろ)って呼ぶよっ♪」
『わかりました』
そうして、僕たちの長い夜が始まる。
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