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優太と想太②にしおりをはさみました!
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優太と想太②
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「本当は、もっと早く此処に来ようと思ってたんだけど坂本先生に色々とアドバイスしてもらってたら遅くなっちゃって・・・ごめんね。」
「坂本先生に?」
想太は息を整えてから、少し遠慮がちに僕を見つめながら言う。
「・・・うん。優太に、どうやって謝ったらいいかアドバイスしてもらってたの。そしたら、怖くても自分の素直な気持ちを伝えるのが一番だって。だから、これからボクの素直な気持ちを伝えるね。」
そう言うと、想太は僕の方に近付いてき
てギュッと僕の体を抱き締める。
「優太は何も悪くないのに、ボクの勝手な八つ当たりのせいで悲しませて、ごめん。優太はボクの、かけがえのない大切な弟だよ。これからも、ずっと仲良くして欲しい。」
「僕こそ、知花の事で悲しませて、ごめんね。知花に対する恋愛感情が無いなら本気で断れば良かったのに・・・これからも、ずっと仲良くしてね。」
僕と想太は互いに素直な気持ちを言い合った後、仲直りのしるしとして硬く握手をした。
『優太と想太は絶対に仲直り出来る。だって、お前らは・・・優しく想い合えるだろ。』
僕が部屋から出る前に、誠から言われた事を思い出すと、心の中で改めて誠へと感謝した。
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