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6-5 個室にしおりをはさみました!
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6-5 個室
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「飛鳥はなんでも面白がって焚き付けない。
ハルちゃんのことを出したら、清人が突っかかってくるのわかってただろう。
清人も、いったいいくつになったんだ?
殺意込めすぎてハルちゃんまで怖がらせてたら何のために買った喧嘩だ、バカ過ぎ。
倭人も、桜宮さんが怖がったからって売られてもいない喧嘩を買いに行くな」
陽太さんによる、目の前に正座をさせてのお説教。
Ωが声を荒げず、淡々と一人一人の顔を見ながら。
たった今までフェロモンを戦わせていたα相手に話すのが逆に怖いシチュエーション。
αの三人とも、表情から全てに納得はしてないみたいだけど黙って聞いている。
陽太さんが、この暴走姉弟三人の父親なんだと改めて実感。
澪さんのフェロモンまで操れるなんてさすが運命の番、Ωの神様っ
非力なΩ組の俺と遥馬さんは、片付けの邪魔にならないよう窓際の隅でその様子を眺めて待つ。
「あの、いつもはこんな感じに喧嘩を?」
「倭人君が喧嘩に参加するのは初めて見たよ。
飛鳥さんと清人は、まぁ、たまにかな?
年も近いから昔はよくしてたけど、最近は珍しいよ」
俺より小柄な遥馬さん。
成人しているそうだけど俺より幼く見える顔立ち。
いつも清人さんが傍に居るからなかなか近づき難くて、こんな近くで話すのは初めの挨拶以来だ。
恐怖のためか、瞳には未だに涙が浮かんで指先は震えていた。
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