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研究所の中は、薄暗く陽の光も入らない空間でいかにもな雰囲気を漂わせている。
ガシャガシャと飛び散ったガラスや注射器を踏み歩いて行き、辺りを見回すが生命体らしき反応はやはり見つからない。
破棄されず放置されたままの生物の死骸や残骸がゲージの中や生存維持装置の中に取り残されている。
2Rは何かを言うこともせず淡々と前に進んだ。
この惨状を見て酷い事をなどといった言葉を吐くには自分自身が適さない...罪のないものまでを犠牲になどといった言葉すら自分の口から発することはできない。
多くの罪のないものを自分自身が奪って来たのだから、泣き叫ぶ子どもの人体兵器を殺した。
人間が助けてくれと命をこうたが攻撃対象ならば射殺した。同じアンドロイドでさえも躊躇なく破壊した。
そんな自分が酷いなどと言える立場ではない。
破壊を続け、命を奪い合い、殺し合い
俺は残ってしまった。
守るべき対象の人間も...なにもこの星には残られていないのに俺は残ってしまった...。
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