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相談
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『いや、いいんだよ。前よりずっと上手になってる。あと少し、頑張ろうな』
「あ、ありがとう、ございます…頑張ります」
『で?遊はその子に食べさせたことあるの?』
「あぁ、一応はあるんだけど結局食べられなくて」
『どんな感じだった?』
「吐きはしなかったんだけど噛むのも飲み込むのも出来なくて結局息つまっちゃったからティッシュに出させんだよ」
『柚、なんかお前とそっくりじゃない?』
そう言って亮は柚を大切そうに見た
「た、確かに…」
「柚もそんな感じなの?」
『あぁ、そっくり。柚と初めて一緒にご飯食べた時にびびったもん。あれは忘れらんねーな』
「忘れてください…!」
「今は?」
『少しずつ食べられるようになってきてる』
「じゃあ、柚は翠の気持ちわかったりする?」
「そりゃあ、分かりますけど…」
「教えて!お願い そこが知りたいの」
「…翠くん、食べたかったんだと思います」
『俺もそれは思った』
「苦しいのに出さなかったってことは食べたいって思ってるからなんですよ」
「確かに…そうかもしれないな」
翠がゼリーを泣きながら見つめていた時のことを思い出す
「け、結構つらいんですよ?食べたいのに食べられなくて、そんな自分がすごく情けなくて、悔しくて、無理矢理食べようとしては吐いてっていうのをずっと繰り返してて本当、苦しかったです」
でもね、と続ける
「亮がこんな食べずらさそうなもの食うんじゃねーよ」
って、持っていたクッキー取り上げられて
「柚には、まだ早い。これは大人の食べ物なの」
ってクッキー食べられちゃって悔しかった。
でも、食べなくちゃいけない苦しいクッキーを亮が食べてくれたから
あぁ、食べなくていいんだって思えてなんだか嬉しかった
そこから亮は俺にご飯を食べさせてくれるようになったんです
「だから、亮に聞いてください!!俺、これ答えるの恥ずかしすぎです!」
と、赤面して亮に「ね?!」と聞く
『食べさせ方は教えてやれるけど、遊は翠くんの気持ちを知りたいんだろ?』
「あぁ、柚。終わったら綿あめあげるから、お願いします!」
「わ、わたあめくれるの!?」
柚はわたあめが大好物だ。大体のことはこれで釣れる
「が、頑張ります…」
『遊、あんま無理させんなよ?俺は一回仕事に戻るわ』
「おう、ありがとな」
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