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温かい朝にしおりをはさみました!
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温かい朝
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しばらくそうして二人で空を見ていた
遊が毛布を掛けてくれたから寒くなくてずっと色の変わっていく空を観察する
「もう明るくなってきちゃったね」
もうおしまいかなーってカーテンを閉じられる
「もう、終わり…?」
「うん、ずっと見てたし続きは明日ね」
「わかっ、た…」
「朝ごはん食べよっか」
「……ごはん」
「食べれる、食べれる!大丈夫だって」
何がいいかなー。おかゆ?それともパン?煮込みうどん?何食べれるかなーっていいながらキッチンに行ってしまった
一人残された布団の上で視線だけ遊を追う
不意に遊と目が合って話しかけられる
「卵がゆにしよっか!」
「たまご…」
「おかゆに卵をまぜたやつ」
「おかゆ、たまご…食べ、たい…いい?」
「もちろん!今作るね」
遊は背が大きくてかっこよくて優しいから見ているとぎゅってしてもらいたくなる。
でも、そんなわがまま言えないし手元にある布団をぎゅってした
「できたよー」
テーブルの上にコトン。と二人分のご飯が置かれる
俺の方はすごく少なくて遊だったら10秒くらいで食べちゃうんだろうけど俺には結構限界な量。
「無理はしないこと。ね?」
いっつもそう言われてからスプーンを渡される
「…」
「食べれそう?」
「…うん」
「じゃあ、食べよっか」
「いた、だき…ます」
「どーぞー。召し上がれ」
口の中に入れると温かくて柔らかい。
息が詰まるような濃い味とか硬いものじゃなくて温かくて柔らかい。
この感じが嬉しくて遊には言えないけどおかゆは毎回楽しみにしている
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