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「先に俺の部屋入ってて」
恂は何度も俺の家に来たことがあるので、家の間取りは分かっているはずだ。
ろくに案内もせず、俺は1人キッチンに入った。
俺の両親は同じ会社で仲良く働いている。
しかし家から少し遠いため、月の半分ほどは家を留守にしている。
今も家には誰もいない。
そんな生活も続けていれば慣れてくるものだ。
冷蔵庫を開けて、今日買ってきた飲み物を入れる。
「……ん?」
3本目の飲み物を入れて気がついた。
賞味期限の近い卵の存在に。
奥にしまっておいて忘れていたようだ。
8個入りなのに一つも減っていない。
やらかした。
しょうがない。
恂にも消費するのを手伝ってもらおう。
どう調理してやろうかと考えていると、恂に料理を振る舞うのは初めてだということに気がついた。
何年も一緒にいたのに、調理実習でもプライベートでも、お互いの料理を食べたことはない。
かと言ってどうと言うわけでもないが、美味しいのを作って驚かせてやりたくなった。
料理に自信はないが、頑張ってみるか。
リュックを置き、腕まくりをして 卵を一つ手に取る。
いざ!
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