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18歳以上ですか?
距離 4にしおりをはさみました!
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距離 4
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2人で手を繋いで生徒会室に行くと怖い顔をしたあーちゃんが僕の手を掴んで引き寄せたので、そらくんの手が離れてしまう。
「あ…」
手が離れてしまったせいで一気に不安が押し寄せる。
困ったようにそらくんに目を向けると、そらくんは苦笑いをするだけで助けてはくれれなかった。
「あの、あーちゃん?」
僕を睨みつけるだけで何も話さないあーちゃんの様子を伺っていると急にギュッと抱きしめられてしまった。
「あーちゃん!?」
「…心配した。」
「え…?」
「約束の時間になっても生徒会室来ないし、教室にカバンはあるのにどこにもいないからまた危ない目にあってるんじゃないかって…」
もしかして、あーちゃんは今まで僕の事探してくれてたの?
何だか申し訳なくて、それでもまだこんな僕を心配してくれる事を嬉しく思ってしまう。
「ごめんなさい、もうあーちゃんに迷惑かけないって決めたのに…」
「はぁ?なに勝手に決めてんだよ。もしかして最近俺の事避けてたのってそう言う事?」
僕は首を縦に振る。
するとあーちゃんは僕の髪をぐしゃぐしゃにした。
「ばーか。しのぶは俺に頼ってりゃいーの。俺は迷惑だとか思ってねーよ。」
そう言ってまた僕を甘やかす。
「ごめんなさい…」
それでも僕はあーちゃんには逆らえない。
一体いつまで続ければいいのだろう。
この叶わない片思いを…
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