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意地っ張り5にしおりをはさみました!
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意地っ張り5
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李緋斗は仕事が早いな…
さっき聞こえたインターホンの音はきっと、李緋斗だろう
インターホンの画面を確認するために近寄る
「…誰?」
画面に映っていたのは、李緋斗ではなかった
ビシッとスーツを着こなす美人さんだった
「添那汰様いらっしゃいますよね。私、李緋斗様からあなたを連れ出せとの命令で来ました」
「李緋斗…?」
「はい、李緋斗様は下の車でお待ちになっておりますよ」
「本当…?」
「はい、優汰様に見つかっては困ると聞いています。早く行きましょう」
あ、わかった
この人、椎名って言う李緋斗の執事さんだ
「あ、あの、でもロックが…」
「あぁ、大丈夫ですよ、地下にあるロックコードを先に壊してきてあるので勝手に開きますよ」
「そ、そうなんですか…」
そう聞いて、玄関に向かう
少しの荷物を手にして、ドアノブに手をかける
「ケーキ、捨ててないや…いっか」
どうせ郁さんか、ハウスキーパーの人が捨てるだろう
ガチャ
そう判断すると躊躇いもなくドアノブを下におろした
いつもは開かないドアが開いた
目の前には画面に映っていた椎名さんが姿勢よく立っていた
「添那汰様お待ちしておりました…コンシェルジュは気絶させてますが、そのうち優汰様のお耳にも添那汰様が居なくなったことが入るでしょう」
そんな事まで気にしてくれるんだ…
この事を知っても追いかけてこないと思うけどね
「まだ、優汰様に伝わっていない今のうちに出来るだけ遠くへ移動致します。さぁ、行きましょう」
「っ、はい」
本当に僕はもう、優汰を見ることが出来なくなるのか…
寂しいけど、少しの間でも一緒に過ごせてよかった
子供の頃はあんまり話せなかったから、最初は混乱したけど楽しかった…
大好きだよ…優汰
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