アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
歳の差パロ 5にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
歳の差パロ 5
-
俺の骨折は 医師の真弓さんが言う通り 1週間もしない内に痛みも無くなり 湿布をするだけで 良くなり ペンも持てるようになった。
と同時に 真弓さんの処で寝泊まりも無くなった。寝泊まりって言っても 夕飯は婆ちゃんがいるときは俺ん家。そのあと真弓さんん家。
そして 寝るって言っても 真弓さんの家のダブルベッドで掛布団は別々だし 背中合わせに寝るだけだし。
相変わらず 真弓さんは俺の学校で保健室に勤務していたらしいけど 俺だって保健室なんか用はねーし 学校で会うことはなかった。
それでも 隣に住んでるから 夕飯は婆ちゃんが居ないときは ほとんど一緒に食って 日曜なんかは ドライブがてら ちょっと遠くまで行って ファミレスやら に連れていってくれた。
海を見に行ったときは サザエやシラスを食ったり 三崎に行けば鮪料理を食ったり 時には 県外に行って鰻も食わして貰った。
まぁ 言い替えると 俺は その 可愛がって貰っていたんだと思うよ。真弓さんに。
その日は日曜日で 遠出をして 海を見ていた。
「よー 真弓さんよ。日曜だってぇのに 彼女とデートもしねぇよかよ!
寂しい男だなぁ。よっぽどモテねぇらしいな。」
軽口を叩くと にこやかに笑うんだよ。
「うん。僕はモテないんだ。そういう千春君は彼女居ないのかい?」
「俺?俺ん処 学校は工業だし 女はクラスに3~4人しか居ねぇし。みーんな彼氏持ちだし。それよか 俺空手とか筋トレやってる方が 燃えちゃうな。俺 変かな?」
「変じゃないよ。空手はもう黒帯だっけ?
家事もこなすから 千春君は偉いなぁ。」
「真弓さんは 婆ちゃんから 色々聞いてるだろう?俺ん処は 早くに 親が離婚してさ 親父と2人暮らししててさ。その親父も交通事故で死んじまって。婆ちゃんだって自分の息子を亡くして哀しかっただろうけど 俺を引き取って一緒に暮らしてくれてさ。」
「他に親戚とか居ないのかい?」
「婆ちゃんの兄貴って 居るらしいけど 付き合いはないみたいだよ。婆ちゃんはさ 俺の親父を未婚で産んだから。つまり俺の親父は私生児で。だから親戚とは 縁を切った っつうか 切られたっつうか。
それも 日本人じゃねぇんだな。カナダの人らしいよ。もう死んじまったらしいけどさ。
俺はさ 小さいときから 鍵っ子で。
親父が好きだったから 米くらい研いで炊いておこうって。皿くらい 洗っておこうって。おかずぐらいは作ろうって。掃除も洗濯もやろうって。いつのまにか覚えちゃった。
そうなるとさ 友達ん処に行くとさ 女も男も 食いっ放し 飲みっ放し 散らかしっ放しなんだよ。
やる奴はやるよ。ゴミ箱にキチンと捨てるとか 食ったポテチの袋も中味こぼして捨てるとか。食器洗えってぇ訳じゃねぇ。ちょっとした 心遣いだよな。
まぁ 他人のことだし やらない奴が居ても腹は立たない。俺がやれば良いし。
そう言えばさ 真弓さんのこと 俺あんまり知らねぇ。教え……?」
俺は最後まで 言うことが出来ずに いきなり真弓さんに 抱き締められた。
? ? ?
「千春 君 寂しかったね。寂しかったね。偉かったね。」
しばらく 真弓さんは俺を抱き締めてくれた。なんだか すごく 心地良い。
兄貴って 存在が居たら
親父って 存在が居たら
こんな風に 優しく 包まれることか出来るんだろうなぁ。
やがて 何もなかったみたいに 真弓さんが 俺に 言った。
「良いよ。千春君が僕に興味を持ってくれたんだね。何でも聞いて。」
真弓さんは 俺より10以上も歳上で 実家は 市内に有るらしいけど 今は俺の学校の保健の先生。本職の医者の仕事は 友達の総合病院に勤めている。
知り合いに頼まれて俺の高校の保健医になったらしい。
「ところでさ まじ 真弓さん 彼女居ないのか?医者だったら モテるだろうに。学生時代は?」
「高校までは男子校でね。部活ばっかりやっていた。大学に入ってからは 覚えることや やらなきゃならないことが 多すぎて 暇も無かった。見習い時代は 寝る暇も無かったし。中学時代からの友達とネットで 株を遊び半分にやったくらいかな。」
「それはダメっしょっ。
ゲーセンは行ったことねぇの?カラオケとか海水浴とか映画は?」
「あんまり行ったことないなぁ」
「そりゃいけないよ。あと少しで俺の高校の保健室も終わりだろう?そしたら 遊ぶ暇もねぇじゃん。俺春休みに バイトしてちっと金有るから これから行かねぇ?俺が真弓さんを案内してやんよ。」
連休だったし 婆ちゃんは泊まりだったし、そのあと 俺と真弓さんは ゲーセンで閉店まで遊び その後カラオケで朝まで歌い倒して 温水プールて泳いで 飯食って 夕方近くに 帰宅した。
真弓さんの家で 俺は 真弓さんの家のソファーに座っていたはずなんだけど いつの間にか 寝てしまった。
夢ん中で
誰かが 優しく 髪の毛を撫でてかきあげてくれた。その手は優しく 頬を撫でて 顎を撫でて
俺は夢うつつに その優しい手に
頬擦りしていた。
夢の中で その手は とても とても あたたかくて
俺は 嬉しくて 涙が 止まらなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 264