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〜千秋side〜
8月17日 13時
「…え?明希何言ってるの?」
千秋は思わず聞き返す。
「だから、プレゼントは自分大作戦だよ!」
昨晩、突然知らされた紘の誕生日に、千秋は驚いた。
だがそれもつかの間、明希に任せておけ、とだけ言われ、今は恋と明希と3人で買い物に来ていた。
「…それ千秋にもやらせるの?」
「なんか、翔也さんに、千秋ちゃんがプレゼントになるように用意してって言われたの。」
「…それってもしかしなくてもアレだろ?」
「多分ね?」
恋と明希の話していることがわからない千秋は、きょとんとしている。
「あ、あのね、実は…」
明希から琉の誕生日の時の話を聞き、千秋は自分がさせられることを知って顔を赤くした。
「それ恥ずかしすぎでしょ…」
「問題はそこじゃないんだよね。」
明希は真剣に悩んでいる。
「他に何が…」
「紘さんの好きな動物が定まってないこと!恋の時はウサギって言われてたからよかったけど…」
「明希はネコでやったしな。」
「……ここまできたら千秋はクマじゃない?」
「なんで?」
「ぬいぐるみに倣おうかなって。」
3人がそれぞれもらったぬいぐるみ。千秋はクマだった。
「そうと決まれば!!」
「…千秋、頑張れ。」
恋にポン、と肩を叩かれた千秋は、頑張れの意味がわからず、首を傾げた。
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19時 千秋宅
「ちょっと待ってなんで俺も?!」
「うさ耳…可愛い。」
千秋は恋を見てそう呟いた。
「なんで?!え?!」
「ちゃんと取っといたんだー。」
ニヤニヤしながら恋を見る明希。
どうやらこれが琉の誕生日の時に使ったものらしい。
「だって…起きたらもうすでに耳なくて…この前掃除してたら琉さんのクローゼットから出てきて…捨てるに捨てられなかったんだもん…」
「さて、今日はね、ご奉仕の日だよ!!」
「は?」
「え?」
明希の言葉に、恋と千秋は同時に声を上げる。
「シャンパンもケーキも料理も用意した!今日は紘さんたちに尽くすんだよー。」
「だからこの格好なわけ?」
「そういうこと!」
「だからって…なんで耳つけなきゃいけないんだよ?!」
「僕が1人じゃ恥ずかしいから。」
「恋も俺に同じ理由でやらせたんだから、断れないよねぇ?」
「ーっ!わかったよ!やればいいんだろ!」
「そうこなくっちゃ!」
「で、3人はいつ来るの?」
「もうすぐつくはずー!」
「なんか緊張してきた。」
「大丈夫だよ!」
明希に励まされ、千秋はふぅ、と息を吐く。
「とりあえず料理並べとくか。」
3人で料理をテーブルに並べ、紘たちの到着を待つ。
仕事が終わってから3人で一緒に来るらしいのだ。
「よし、それじゃ、後は到着を待つのみ!」
明希がそう言った時、鍵が開く音がした。
「か、帰ってきた。」
「ほらほら!千秋が1番に出迎えないと!」
「え?!」
明希にグイグイ押されてリビングの扉の方に向かう。
扉の前に着くか着かないかのとき、反対側から扉が開かれた。
「え…」
「お、おかえりなさい…」
3人がもらったぬいぐるみのイメージ図を投稿いたしましたm(._.)m
作者の拙い落書きですがよろしければご覧くださいませ。
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