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〜恋side〜
9月2日
「琉さんさ…受けの辛さをわかってる?」
朝一で始まったのは、小雪から琉へのお説教タイム。
恋は重たい腰をなんとか立たせて朝食の用意をする。
本当はもう今すぐにでもベッドに寝転がりたいくらい、今日の体の重さはひどかった。
ゆえに今日の朝食は手抜きメニューである。
いつもはちゃんとご飯を炊くのだが、今日はトーストとスクランブルエッグ、それからあり合わせの野菜で作ったサラダだ。
「なんのこと?」
「あのねぇ、限度ってものがあるでしょ!!今朝起きた時の恋さんの腰のかばい方といったら…階段降りるのも辛そうだし、正直今も寝てたいと思うよ!」
小雪が言っていることはまさしく正論のため、恋は黙って朝食の用意を進める。
「昨晩何回イかせた?」
「…5回…?」
「6回です。」
恋は食事を運び、小雪と琉の前に置きながら訂正する。
あくまで恋の記憶では、であるが。
「だそうです。」
「そのうち3回が空イキです。」
これも恋の記憶では、だ。
食事中にする話だとは思えないが、まあ仕方がない。
「恋さんの体のことを考えなさい!この絶倫遅漏野郎が!!!」
恋が、小雪に何か憑依したのではないかと思うほどの毒舌ぶりに、琉は頭をかく。
「…いや…悪いと思ってるんだけど…どうしても止まらないといいますか。」
「まさかこれを毎日してるんじゃないでしょうね?」
「まさか。」
小雪の言葉は恋が否定する。
さすがにあんなの毎日されたら身がもたない。
「…ちなみにエッチの頻度は?」
「最近は落ち着いてますから、週1ですかね。」
「前は週3とか4とかしてたんだから俺にしては頑張って…」
琉の言葉を小雪が射るような視線で遮る。
「琉さんはもう少し恋さんの負担を考えなさい!!それから僕がいる間はもう禁止ね!!」
恋としては願っても無い話である。
琉とのセックスが嫌いなわけではない。
だがなにせ疲れる。
「え。」
「まだローデンスからの連絡がないし、まあ連絡きてもすぐには帰れないし?とりあえずあと1週間はいるから。禁止っていったら禁止だからね!!!」
「恋…」
「俺は別にしなくていいので。」
「えぇぇぇ!」
「あ、小雪さん、仕事とかはどうするんですか?」
「こっちにいる間はお休み!だから何かあったら言ってくれればやるよ。」
「本当に申し訳ないんですけど、シーツと俺の部屋着だけ速攻で干しておいてください…」
「了解ー。」
恋と小雪は琉を無視して話を続ける。
「え、ねえ、まじで?」
「「まじで。」」
2人は息ぴったりの返事を琉に返した。
「小雪さん、俺明日も仕事休みなので明日は買い物にでも行きますか?」
「いいねー!いこいこー!」
「え、ちょ、え?俺だって恋と2人で出かけたいんですが?」
「琉さん仕事ですよね?」
「うぐ…はい。」
いつもは琉が余裕があるのに、今日は小雪のおかげもあって恋が琉より優位に立っている。
恋はそれが少し楽しいのだ。
「早く食べないと遅刻しますよ。」
「…うわまじだ。やべえ。」
恋に言われて、琉は慌ててトーストを食べ、慌ただしく家を出て行った。
琉が出て行ったあと、小雪と恋は2人で顔を見合わせ、笑っていたことなど、琉は知らない。
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