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〜恋side〜
11月26日
「ん…?」
翌朝、目を覚ました恋はしっかりベットの上で寝ていて、時計を見ると時間は朝の6時だった。
(…琉さんが…全部やってくれたのか…)
そんなことを考えて、まだ隣で眠っている琉を見つめる。
今日は確か、午後からの撮影だったはずだ。
ゆっくり寝ていてもらおう、と思い、恋はそっと体を起こす。
今日も恋は仕事が休みのため、まだゆっくりしていても余裕がある。
だから、体を起こした恋はそのまま琉の寝顔を眺めていた。
ベットの隣の台にはウサギのぬいぐるみと、昨日もらったぬいぐるみもあり、自然と恋の頬が緩む。
「かっこいいなぁ…」
面と向かって言うのは恥ずかしいのに、琉が寝ている時ならなんでも言えるような気がした。
ふに、と頬に指で触れる。
(…かわいい…)
ふふ、と笑みがこぼれて、なんだか楽しくなってきた。
「…琉さん…すき…」
そう言ってチュ、と軽く頬にキスをする。
「な、なにやってんだ…」
急に恥ずかしくなってきて、恋は真っ赤になった顔を手で覆った。
「はー、ご飯作ろ…」
そしてそっとベットから降りると、部屋を出て、いそいそと下に降りて行った。
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〜琉side〜
琉が珍しく早くに目が覚め、時計を見ると6時前だった。
まだ眠れるな、などと考えていると、恋がもぞもぞと動き、琉はとっさに寝たふりをした。
そっと起き上がる気配があったが、ベットから降りる様子がない。
(どうしたんだ?)
琉が不思議に思ったその時だった。
「かっこいいなぁ…」
恋が、突然そう呟いたのだ。
さらには、ふに、と頬に指で触れられる。
(…可愛い…)
そして寝ているフリを保つのが辛くなってきた頃だった。
「…琉さん…すき…」
恋がそう言ってチュ、と軽く頬にキスをしてきた。
「な、なにやってんだ……はー、ご飯作ろ…」
そっとベットから降りた恋が、部屋を出ていく。
ぱたん、とドアが閉まった瞬間、琉は大きくため息をついた?
(…くっそ、なんだあれ…可愛すぎる…)
ニヤつきが隠せない口元を手で押さえ、琉は1人、身悶えている。
「たまには早起きも悪くないな。」
そしてポツリと、そう呟いたのだった。
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