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*196
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〜琉side〜
賑やかなパーティーはまだまだ続く。
シャンパンを飲みながら、なんだかんだと話が広がり、盛り上がりを見せていた。
「恋、お前もうやめとけよ。」
「ん?なんで?」
聞こえてきた会話に、視線をそちらに向ける。
頬が真っ赤になっている恋は、まだシャンパンを飲もうとしていて、それを傑が止めていた。
「どう見ても酔ってんだろ。」
「大丈夫だって。」
「れーん!」
「なに?」
明希がぎゅう、と恋に抱きついて、恋はそれをなにも言わずに受け入れる。
「…明希ももう酒はやめろ。」
「やだやだ、翔也さんが飲むのやめるまで俺も飲むの!」
駄々っ子のようにそう言う明希は、もうすでにだいぶ酔っている。
まだ18時で、夕食もまだだというのに。
「僕たちなら大丈夫だから、心配しないで。」
「…千秋頼むから、頼むからその顔で俺を見るな。俺が殺される。」
「ん?」
「傑さっきから変だぞ?」
「そーだそーだ!」
傑が恋たち3人からじーっと見つめられて、困ったようにこちらに視線をよこす。
あまりにその姿がおかしくて、琉たちは笑う。
「笑ってないでなんとかしてくださいよ!」
「いや、だって…傑くん…っくくくく…」
傑の頬をツンツンとし始めた明希。
傑がムスーッとしているのを見た翔也が、もう我慢できなくて笑い出した。
「翔也さん!!」
「もー、仕方ないなぁ。」
「千秋、おいで。」
「明希ちゃんもこっちおいで。」
「わーい!」
千秋は無言で紘の隣に膝を抱えて座り、明希は翔也にぴったりと体を寄せた。
「この3人、酔うと手がつけられないね。」
様子を見ていた遥が、苦笑いでそう言う。
「…遥も酔わないようにしろよ。」
零のその言葉に、遥は首を傾げている。
おそらく酔ったときの記憶はないのだろうが、遥も可愛らしくなるに違いない。
「奏さん…俺も奏さんの隣がいい…」
「いいよ、おいで。」
貴也まで奏とイチャつきはじめ、琉も恋を抱きしめたい衝動にかられる。
「恋。」
「ん…」
名前を呼んだだけで、近くに寄ってくる。
頭を撫でると、心地よさそうに体を預けてきた。
もう可愛くて仕方がない。
格好も格好で、行動も行動だ。
「傑くん、これで少し学んだ?明希ちゃんたちにお酒は厳禁ね。」
「もうよくわかりましたから俺帰っていいですか?」
「だめー!傑もパーティー参加でしょ!」
「明希ちゃんもこう言ってるし、楽しもうよ?」
「翔也さんって結構Sですね。」
「そんなことなくない?」
「Sといえば琉だよな。」
「紘さんに言われたくないですね。」
「お言葉ですけど、零ほどしつこいSはいませんよ…」
「「あー。」」
「なに納得してるんですか?!」
まるで漫才のように繰り広げられる会話に、シラフの奏と貴也は笑いを堪え切れないようで、ケラケラと笑っている。
そのあと、なんとか夕食に持ち込み、みんなで食事をつまんで、今度は食後のワインと、攻め受け分かれたパーティーになった。
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