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幸せは体感1秒にしおりをはさみました!
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幸せは体感1秒
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ガラリ。
生徒会室のドアを開ければ、中にいたサン先輩がこちらを向いた。
「シン?どうしたの、死にそうな顔して」
「.......それが」
思い出すだけでも、死にたくなる。
なんて事をしてしまったんだ、俺は。
泣きそうになりながらも、サン先輩に事を話す。
馬鹿野郎、泣きたいのはシュウさんだろう。
「あーららー.....」
話を聞き終えたサン先輩は溜息をついた。
やはり怒られるのだろうか。
「まぁ、自制が効かなかったシンも悪いけど煽られた気持ちも分かるよ」
ポンと優しく肩を叩いてくれた。
が、その瞬間に力強く掴まれる。
「いっ?!」
「とりあえず、シュウの所に行きなさい。今のシュウを1人にしたらダメ。絶対。早く」
あまりの力強さに顔が歪んだが、それ以上にサン先輩の顔が真剣だった。
「わかりました」
俺は、重い足を無理矢理に動かしてシュウさんを置いて来てしまった教室へと向かった。
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