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18歳以上ですか?
6にしおりをはさみました!
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6
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さっきまで弱々しく泣いていた人と同じ人なのかと思うくらいに、強く抱きしめられた
「告白しといて、返事も聞かずに帰るの?」
「…だって…返事なんてわかりきってるじゃないですかっ…だから、ボクが居るのは…迷惑、でしょ?」
「まふくん、こっち向いて」
腕の力を少し緩めluzくんが言う
ボクは嫌だと首を横に振る
「まふ」
少しキツめに名前を呼ばれる
ビクッと肩が上がり、恐る恐る振り向いた
luzくんの顔は見れずに俯いてしまっているけど…
「まふくん、返事わかってるなら帰る必要なくない?」
「え?」
言っている意味が分からず思わず顔を上げた
ちゅっ
え…
きす、された……?
「っ!!!!」
何か言おうとパクパクと口を開くけど声が出ない
顔は多分真っ赤に染まっている…頬が熱い
「僕も好き…大好きだよ」
微笑むluzくん
つつっと頬に何かが流れた
人差し指でボクの頬に流れたものを拭ってくれる
「…うれしいっ……うぅ…ひっく」
「まふくん、僕と付き合ってくれますか?」
ボロボロと涙を流しながら何度も縦に頷く
「中入ろ?僕達、玄関で何してるんだろ…」
こくんと頷き靴脱いだ
涙も引っ込み、ソファに二人くっついてイチャイチャしてるとある事を思い出した
「あ、そらるさん…どうしよう…」
ボクの髪を梳いていたluzくんの手がピクッと反応した
「僕がそばに居ながら他の男のこと考えるなんて、お仕置きして欲しいの?」
ふっと耳に息を吹きかけられた
「ゃぁ…違います!そらるさん、luzくんの事好きなんです!でも、僕の背中を押してくれて…」
「?何言ってるの?そらるさん僕の事好きじゃないよ?まふくんの事が好きなんよ?」
2人して首を傾げた
ピコン
LINEの通知音がなる
「あっ、ボクのですね」
開いてみると
『そろそろ上手くいったところ?2人に言わなくちゃいけない事あるんだけど』
言わなくちゃいけない事?luzくんにも画面を見せてふたりで顔を見合わせる
『俺、まふまふに「luzの事恋愛感情で好き」って言ったけど、全くそんな気持ちないから。luzの事もまふまふの事も友人として好きなだけだからd(*¯︶¯*)』
そうなんだ…良かった
『そらるさん!ありがとうございます!そらるさんのおかげでluzくんと付き合えることになりました!!(。>∀<。)』
『俺が恋愛感情で好きなのはひとりだけだから』
【そらるが写真を送信しました】
「あ、天月くん!?」
送られてきたのは、そらるさんと天月くんがキスしてる写真
『俺の可愛いコイビト(*´∀`*)』
「僕達、勘違いだったんやね…」
『あ、天月が涙目で怒ってるからじゃあな。お幸せに( ̄∀ ̄*)』
「これで心置きなく幸せになれるね」
撫で撫でとボクの頭を撫でながらluzくんが言う
「はい!!」
目を合わせる為にluzくんを見上げて返事をした
しばらく見つめていると、ゆっくりと顔をが近づいて来た
「まふくん、大好き」
そっと唇が触れた
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