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プライドvsプライド -6にしおりをはさみました!
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プライドvsプライド -6
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そんな風に考え事をしながら歩く。
足元を見ながら、ひたすら歩く。
時折道に落ちている小石を
サッカーボールのように蹴ってみたりして、
あ…。サッカー、またしてえな…。
するとドンっと頭が何かに当たった。
「あっすみません」
思わず小さく声が出る。
「やだね」
「は?」
予想に反する返事以上に、
そのさっき聞いたような気がする声に
俺は驚いた。
この声は紛れもなく
「いてぇんだけど」
達だ。
今日はあの親友と一緒じゃないのか。
「ごめん、前見てなかった。んじゃ」
相手と目を合わさずに謝り、
横をすり抜けて帰ろうとする。
すると達は後ろから俺の左肩を掴んで
後ろに押した反動で前に行きながら、
「テスト、楽しみにしてるぞ」
とニヤリと笑って通り過ぎ、
背中越しに手をヒラヒラと過ぎながら
先を歩いていった。
ほんといつ見てもウゼェ奴。
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