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chapter Ⅲにしおりをはさみました!
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chapter Ⅲ
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作)やっとテスト終わったぜ!!
てことで大変お待たせしました。
side 秀
事が起こったのは、いつものように
生徒会室で仕事をしていた時だった。
突然のアラーム音が響き渡り、
思わず動きを止めた。
「「ちょ、何事~!?」」
「おい、何の騒ぎだ」
「今確認して....!?」
「どうした?」
「何故かパソコンにロックが
掛かっています」
「薫は?」
「今やってるのよ~」
背後から聞こえるタイピング音。
何度打ち込んでもエラーしか表示されない
パソコンに、いつだったかの悪夢が甦る。
「「こっちのも使えなーい」」
「俺の方もだ」
しかし今回は、俺のだけではなかった。
つまり生徒会のパソコン自体が壊れたのか。
いやそれなら薫も使えないはずだ。
解らない。どうなっているんだ...
そうだ、連絡手段はまだある。
ポケットから支給されているスマホを
取り出す。
が、何故か電源が入らない。
「充電はきちんとしてあるはずなのに...」
「尋常じゃないな、これは」
それならばと私用のスマホを取り出すが
不可解なことに表示は圏外だった。
いくら山奥とはいえ、きちんとその辺りは
整備されている。
今朝、このスマホは使えていた。
つまりこの騒ぎが原因の可能性が高い。
何が起こったというのか。
「仕方ありません。直接向こうに
行きましょう」
「それしかなさそうだな...よし、
秀は向こうの棟で状況の把握、翼と司は
風紀に加わって見まわりと怪我人の対処を」
「分かりました」
「「了解」」
「薫、どうだ?」
「こりゃ結構かかるねぇ」
「わかった、引き続き頼む」
京也指示を確認して振り返ると
未だ双子が扉の前に立っていた。
「何をしているんです?」
「「あれ?開かないよ?」」
「は?鍵が掛かってるな、ら...」
生徒会の扉はオートロック式で、
本来鍵は存在しない。
入室には専用のカードが必要になる。
だから内側から開かないなんて事はあるはずが...
「まさかっ」
慌てて壁に設置されている操作パネルを
確認するも、そこにはエラーの文字が。
ほぼマスターキーといえる生徒会のカードを
翳してダメならば、最早打つ手はない。
「完全に、閉じ込められた....」
side 秀 END
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