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18歳以上ですか?
5にしおりをはさみました!
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5
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夜、食堂まで要を連れいていくと子供も大人も怪奇の目で見た。
初めは俺のせいかと思ったがそうじゃなかった。
確かに要の見た目は他の人とは違う。
そのせいだった。
「見て、変な髪。」
「あの包帯なんだろう?」
「気持ち悪いよね。」
そんな声が聞こえてきた。
それなのに要は全く弱る様子もなくてニコニコ楽しそうに笑っていた。
半分しか見えない顔は、嘘なのか本当なのかもわからなかったけど。
「ねーユキ君。今日の晩ご飯は何かな?」
「…ハンバーグ、のはず。」
「そうなんだ!ユキ君はハンバーグ好き?」
「好き…?」
「うん?好きか嫌いか!僕は好きだよ、ケチャップだといいなぁ。」
「…好きかも。」
「本当?なら同じだね。」
要は下ばかり見てる俺に色んなことを教えてくれた。
食べ物に対して好き嫌いすら考えたことなかった俺に色んなことを聞いてくるおかげで、それを教えてくれた。
「ねぇ、ユキ君。」
「…なんだ?」
「君が僕と一緒にいたくなくなったらいつだって離れたっていいんだからね。」
「今日、出会ったばかりなのに?」
「うん。君は最高記録だよ!」
それなのに
要はどこか 冷たかった。
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