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77にしおりをはさみました!
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77
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「そうだったのか。マユの嫌いな野菜は?」
「‥トマトですが?」
タクミがきょとんとした顔で答える。
「だったらトマトを植えてやれ」
「え?」
「自分で育てたら嫌いなトマトも好きになるだろう。トマトならちょうど植える時期に適しているしな…」
タクミは優しく微笑んで大きく頷く。
「わかりました」
「マユに黙ってトマトを植えてくれ。もしマユに文句を言われたら俺が植えろと言った、と言えばいい」
マユの性格上文句を言うのは、寿にもわかっている。
発案したのは寿だ。
タクミを悪者にさせる訳にはいかない。
寿が言った、と言えばマユはそれ以上タクミを責める事が出来ないはずだ。
わかりました、ありがとうございます!とタクミは頭を下げる。
(タクミになら聞いてもいいか…)
タクミは信用できる人間だと寿は直感した。
「なぁ、ここで働いている者で左利きは何人ぐらいいるかわかるか?」
唐突な質問に少し驚いた表情を見せながらも、タクミは答えてくれる。
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